2008年03月25日

米ドル覇権崩壊論にちょっと待った

ドル円、100円台に戻しましたね。ベアスターンズの買収額が1株あたり当初の2ドルから10ドルに引き上げられたためとも、ゴールドマンサックスなどの業績が思ったほど悪化はしていなかったためとも、昨日発表の中古住宅販売件数が予想よりも良好な結果だったためとも言われていますが、真相はわかりません。


ここのところはファンダメンタルうんぬんよりも、テクニカル先導で売買が行われ、下値下値を試していましたから、ショートカバーの巻き戻しがそろそろ入って当たり前の時期だったんでしょう。そこに丁度よく指標やニュースがはまっただけ、と考えておく方が賢明でしょうね。


と、いうことは100円前後を挟んで行ったり来たりの展開がまだまだ続くと思っておくべきで、相場が戻ってきたようだから・・・と安易に円売りポジションを持ったりするのはやめておくべきではないかと思います。

確たる理由はありませんが、まだ下値を探りに行く展開があっても全然おかしくない状況にあると思います。また波乱の展開となったそのときこそ絶好の仕込み時かもしれません。米国TB(トレジャリーボンド、簡単に説明すれば短期の政府債)の利回りが低下、つまり債券自体は買われているとも聞きますし、これが事実であれば米ドル覇権崩壊のシナリオに入っているとは考えにくいですね。米ドルの信用が完全に地に落ちているのであれば、米政府債などに資金を向けませんからね。

それでももしそのままドルが下落し続けてしまったら・・・世界恐慌のはじまり、そして日本の没落が始まってしまうんでしょうか?
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2008年03月13日

FRBも陰謀論の遂行者なのか

少し前のことですが2月29日のバーナンキFRB議長発言について触れたいと思います。

当日のバーナンキ発言は
ドル安は赤字縮小に望ましい
・信用市場の混乱収束は近くない
原油ユーロ建て表示は問題ではない
といったもので、米国金融政策のトップの発言とは考えられない内容で市場は大荒れとなりました。

インフレも懸念されるのに通貨安を容認するのも疑問ですが、さらに疑問なのはドル建ての原油本位制を放棄するような自滅的な発言です。

マーケットを安定化させるのに世界的に躍起になっている折のFRB議長の発言だけに、「失言」なのか「確信犯」なのかその真意はわかりません。

また、グリーンスパン前FRB議長のほうも2月25日にサウジアラビアで「インフレを抑制するにはドルペッグをやめたほうがよい」と発言しGCC諸国に衝撃を与えています。今回のドルペッグ離脱勧告は自身の回顧録のなかで「FRB議長時代はドルの暴落が一番心配だった」と述べていた同一人物の発言とは思えません。

米国を自滅させるかのような信じがたい要人発言が連続しているため、陰謀論やコモディティを利用した米国の国家戦略であるかのような観測も出ていますが、こうなるとほとんど田中宇先生の世界になってしまいますね。

陰謀論を馬鹿らしいと一蹴することも出来ますが、私は常々「陰謀」ではなく「戦略」だと思っています。世界は、善良な人々ばかりではありません。特に不動産や金融の分野をはじめとして、ビジネスの世界はかなり権謀術数の世界です。FPになって改めて思い知りましたが、やはりお金が絡むことは奇麗事だけでは済まないようです・・・。


その暗黒にみちた世界に呑み込まれてしまうのか、その状況においても光を見出していけるのかで、その人の価値は決まっていきます。ここのところのマーケットの荒れ方で損をされた方も多いことでしょうが、お金を儲けることを第一にするのでなく、ご自身の価値を上げることに注力するようにすれば、暗黒の中でも光を見出すことが出来るようになるのではないかと思います。説教くさいですか?
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2008年01月31日

雇用統計の予想値

明日は恒例の雇用統計ですが、混乱期の最中での恒例経済指標なだけに予断を許さないといえばそうなりますね。

ただ、注目すべきは明日の雇用統計の予想値です。大方の予想ではプラス5万人程度とのものらしいですが、リセッション入りも囁かれている米国において、雇用者数はそれでも増えていることが予想されているわけです。

以前の10数万人の規模ではないことは確かですが、マイナスに落ち込みそうな訳でもない。やっぱり市場は悲観しすぎなのではないか?そのようにも思えるのです。

住宅市場のバブルが弾けたのは確かなようですが、それでも人々の暮らしはあり、雇用統計もプラスにはなりそう。それにそもそも経済規模自体も日本とは訳が違う。


パニック化した市場や、それを扇動するかのようなメディアの報道に踊らされることなく、あくまでも為替が国力の差だということに立ち返って冷静に考えてみるようにしてみて下さい。
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2008年01月29日

世界的な利下げ容認論に危惧感

今週の目玉イベントは何と言っても31日のFOMCであることに間違いはないですね。先週の緊急利下げに加えての追加利下げとなるのかどうかに焦点が集まっています。

さて、ここのところの世界的な株価下落で、市場関係者の間では先進国の中央銀行が一斉に利下げをする「強調利下げ」の期待が高まっています。先進国中で最も政策金利の低い日本でさえ、欧米の中央銀行とあわせるように利下げを実施するのではないかと考えられはじめてもいるようです。

実際に日銀福井総裁も利下げを容認するような発言をされてもいるようですしね。こんな感じ。「利下げ観測があることは承知している」「低金利であるが故に金融政策に制約あるとは考えない」


猫も杓子も利下げムードに染まってしまっていますが、一抹の不安を感じない訳にもいきません。サブプライム危機から始まって、現在の株価下落まで続いている訳ですが、それまでの総じて堅調な世界的な物価上昇率が急激に悪化したとも思えないのです。

この状況で安易に利下げを行うことが正しい判断なのかどうか。必要以上に悲観したことによる利下げで、かえってインフレを悪化させるという事態にもなりかねないのです。

必要量以上のカンフル剤によって、日本のバブル期のような狂乱的な物価上昇が世界規模で発生するとしたら・・・想像するだけで恐ろしいことです。


この危惧があくまでも杞憂に過ぎないことを祈るばかりです。
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2008年01月24日

FRB緊急利下げの意味するもの

一昨日のFRB緊急利下げは正直驚きでしたね。

コンセンサスとしては次回のFOMCでの0.50%下げというものでしたが、それを待たずに緊急処置としての0.75%下げです。この緊急利下げとは別に、FOMCでの0.50%追加利下げも折り込みはじめているようですから、これは扇動というよりもむしろ本格的に米国のリセッション入りが明らかになりつつあるのかもしれません。エコノミスト諸氏によれば08〜09年にかけてFF金利は2%台まで引き下げられるという見方もあるようですし。個人的には少々弱気過ぎないかとも思いますけど。


そうなると、すわ、米ドル下落か、ということになるかと思いますが、必ずしも簡単にそうはならないんではないでしょうか。米国だけが不況で欧州圏はわが世の春、と言う事態も考えにくいですし、さらに日本が活況を呈すことはそれ以上に考えにくいことです。

急激な円高の進行による投資家心理の冷え込みで、しばらくは今の円高水準が続くかと思いますが、結局為替は通貨間の強弱ですからね。日本円だけが強さを持てるような時代は過去の話で、ファンダメンタルから見れば円が強くなってゆく理由を見つけることの方が難しいと思いますけど。すでに頭が腐ってきていますからね。あと何年持つことやら。


サブプライム債券にさほど手を出していないという理由で日本企業を評価する向きもあるかと思いますが、そのような優良な企業があるにしても、国全体としてみる日本はすでに死に体ですよ。

論点がまとまりきってないですが、言いたいのは米国が不況入りする場合、米国だけが不況に入るのではなく、欧州も日本もこぞって不況入りということです。その不況の中で、通貨はやはり国力で比較されて価値が決まってきます。・・・となると結論はおわかりですね。
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2008年01月22日

話の通じない相手と接する時は

いったいいつまで続くんでしょうかね、この荒れ相場は。まるで話の通じない相手と対峙しているかのようです。


コミュニケーションノウハウ本などでは、話の通じない相手と向き合わざるを得ない時というのは、
・まず話を聞いてあげる
・相手を説き伏せようとするのではなく、自分の考えや行動を変える
というものらしいです。

前者は徹底的に聞いてあげることで、相手が不平や不満を持っている場合、聞いてあげるだけでかなりのクールダウン効果が望めるという、至極当たり前のことです。後者も至極当たり前のことで、そもそも論旨が通じない相手ですから、説き伏せようとすることは火に油を注ぐようなものですね。相手は替えられないのだから、自分を変えましょう、そのことによって、相手の信頼が得やすくなるということらしいです。寓話の北風と太陽のようなものでしょうか。


一見相場とは全く関係がないようにも思える話ですが、この考え方って相場にも当てはまると思いませんか?相場に逆らってポジションを維持しようとしてもなかなか思うようにはならず、かえって敵に回しますよ、ってとこでしょうか。

そういえば相場格言にもこんなのがありましたね。
Trend is Friend
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2007年10月22日

G7のあと

ワシントンG7が終りました。

声明ではユーロ高やドル安に対する懸念が全く盛り込まれておらず、中国人民元の切り上げに対して前回よりも強い調子で言及がありました。

これはきっとマーケットはユーロ高やドル安の容認と受け取ったり、そしてアジア圏の通貨高となるんだろうなあと思っていたところ、やはり今朝は窓明けをしてスタートしたようです。

政治的な材料がなくなって、しばらくはファンダメンタルに基づいたディールとなりそうですが、ファンダメンタルで見れば住宅市場の冷え込みをはじめとした米国景気減速懸念が台頭しています。総悲観の空気のようですが、そのような時こそ相場格言「人の行く裏に道あり花の山」を実践してみる価値があるのかもしれません。

ただし、いつも言っているように安全なレバレッジの範囲内でやるようにして下さいね。
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2007年10月16日

早くもG7モード突入?

本日はずっと外出していたのですが、携帯が何度もブルブルと震えました。

口座のあるFX業者のマーケットニュースメールばかり。円高が進んだようでしたが、日中はその理由も特にわからないまま帰宅してやっと今頃状況がつかめてきました。

15日のNY株価が下落したことや日経平均株価が220円安となったことを受けて、リスク資産回避目的のキャリートレード解消が進んたことと、財務省幹部が「G7では世界経済動向の中で為替の評価についての発言があるかもしれない」「ユーロ圏はユーロに対する懸念を表明している」「ユーロ圏高官は円に対しても懸念」なとの発言をしたようです。

さらに英国の消費者物価指数や小売物価指数が弱めの結果となったことでポンド安になったことも助長したようです。


早くもG7に向けての円買戻しが始まったのか?

格好の仕込み時となるのか、それとも大波乱の幕開けなのか、こればかりはどんな相場の達人でもわかりません。結局いつも言っているとおり、レバレッジを低位にキープし、資金の余裕と心の余裕を持って、安全なトレードに臨むしかありません。

余裕がなくなったら、相場に限らず何事もうまく行きませんからね。
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2007年09月26日

ドイツ財務省の発言

昨日は米国消費者信頼感指数や中古住宅販売件数が弱めの結果となったため、またしてもドルが弱まりユーロが強まりました。

ユーロ/ドルは史上最高値の更新が続いています。当初の心理的節目の1.4台に乗せてからそのレベルに高止まりしたまま、今後はテクニカル的にみて1.43レベルまでは上がるのではないかとも言われています。


さすがに過熱しすぎのユーロ高の弊害を憂慮しだした当局の発言が目立ってきました。独財務省は「急速なユーロ上昇を懸念、継続しないよう望む」とユーロ高牽制発言が出ています。

これが一過性の単発発言に終るのか、それとも次の一声がそのまま続き、その流れが来月のG7にまで持ち越されるのか、なかなか予断を許さないように見えますね。


ここ数回のG7が特に何もなく平穏に終っていたこともあり、そして世界的なサブプライムショックの後だけに、次回G7は何かきな臭さを感じてしまいます。ひょっとしたら今頃バーナンキやトリシェ、ポールソンその他米欧の高官が水面下でモゾモゾと蠢いているのかもしれません。
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2007年09月21日

ドル覇権の崩壊か?

本日もドル安が続いています。

ユーロ/ドルでは一時1.41台、そして何よりも目を引くのが米ドルカナダドルの逆転です。昨日は何とか1.00台におさまっていましたが、本日は何と、0.99台で安定してしまっています。何でも米ドルとカナダドルが逆転するのは31年ぶりの事だそうで、いかに米ドルが弱くなっているかわかるでしょう。


FOMC後のFF金利0.5%下げを受け、さらに昨日の下院議会証言でバーナンキ議長が今後の追加利下げの可能性についても言及したことが影響しているのでしょう。

加えて、先週の記事にも書いた通り、WTIも80ドル台突入と、原油価格の高止まりが資源国通貨カナダドルの地位を押し上げています。


原油価格だけでなく金価格も上昇しているようで、すでにドル覇権が崩壊してマネーが現物資産のコモディティ(商品)に向かっているようにも見えます。


さてこのままドル覇権が完全崩壊し、多極化された混沌とした世界になってゆくのかどうかですが、いずれはそうなってゆくと思います。ただ、それが今すぐラジカルに起こるとは思っていません。確かに多極化された世界は米国のエスタブリッシュメントが望んでいることではありますが、いますぐ米国の覇権を禅譲できるほど、他地域の準備が整っているわけでもありません。ゆっくりと、確実にそれは進行していくものだと思っています。


またトンデモ系か、と思われても仕方ないので、リアリティを感じていただける話に戻すと、昨日の指標で言えば失業保険申請件数もフィラデルフィア連銀景況指数もそれほど悲観的な数値とはなっていませんでしたし、FF金利先物はむしろ上昇、つまり年内利下げは既に織り込んで今後の金利は元の鞘におさまっていくだろう、という見通しになって来ているようです。

それにバーナンキ議長も、「今回の利下げは市場の不安を取り除く為」
「物価上昇率も引き続き注視する」旨の発言をされているということですし、想定を超えた大調整となってしまったための、あくまでも一時的な対処療法に過ぎないと思っています。



ただ、これが10年ぐらいのスパンになると、先ほどのドル覇権崩壊っていう話はかなり現実味のある話になってくるのではないかと思います。

アメリカの覇権が崩壊した後の日本はいったいどうなるのでしょうね?対米従属しか政治家の先生も官僚も考えていないようですし・・・。
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2007年09月20日

対円以外でのドル安

ついにユーロ/ドルが史上最高値の1.4台、またこれも史上最高値だと思いますが、ドル/カナダドルも1.01台(一時1.008台)になるなど、ドルの全面安が続いています。

ただし、全面安と言っても対円だけはいつもの通り例外のようです。もし米ドルが全通貨に対して弱ければ、きっとドル/円も115円台などにはおさまっておらず、きっと100円台前半で推移しているはずです。


日本の弱い円が米国の弱いドルを支え、その弱いドルのおかげで米国はさらに潤う。いわば世界経済連鎖の最底辺に日本は位置づけられているのです。この実情、トンデモ話でも被害妄想でもなくて、本当のことですからね、皆さん。

いつまで日本という国は略奪される側で安穏としているのでしょうか。
三角合併による日本企業乗っ取りも、まだ大きな事案が出てきてはいませんが、国民が忘れたころ、つまりもうそろそろ波がやってきそうな気もします。


事実を知ろうともせず、自ら考えようともせず、ただ空気だけに流されてしまう習性が続いている間は、言い換えれば民度が低い間は、きっとこの状態は変わらないんでしょうね。


いつにも増して悲観的な文体になってしまい、気分を悪くされた方がいらっしゃるならば申し訳ありません。でもこの救いようのない不安も、あながち単なる被害妄想という訳でもないでしょう?これぐらいは理解してもらえるでしょうか?
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2007年09月19日

利下げは「びっくり水」で済むのか

注目していたFOMCの利下げ幅は0.50%と、慎重な学者議長の割には結構思い切った行動を取ってきました。

個人的には初回は0.25%の小幅の下げに留めておいて、それでも収拾がつかないようならば追加利下げというシナリオを想定していたので、今回の下げ幅を見て、この1回きりと判断します。

以前から何度も言っていますが、インフレ懸念にも常に目を光らせた上での決断だと思っていますので、サブプライムローン問題や付随する信用不安、そして今回の利下げはあくまでも過熱した景気への「びっくり水」のようなものだと思っています(料理は詳しくないのですが・・・)。


サブプライムローン問題は以前から当局が何度にも渡ってメディアを利用して市場に警戒感を抱かせ、準備をさせた上で起こした調整です。少々当局の意図を超えた大調整となってしまった感もありますが、このままリセッションに繋がるほど、米国経済のファンダメンタルが弱いものだとも思えません。リセッションに繋がってしまう様な脆さであれば、そもそも当局はこのようなことを仕組むはずもありません。

むしろ、サブプライムという膿を出し切ったことで、これからまた力強い成長が待っていると思われます。

もしこの見通しに誤りがなければ、ますますインフレ退治の必要性が高まって来る訳で、いずれまた利上げの必要性も出てくるものと思います。さすがに年内にその軌道に乗るとも思えませんが、来年度以降にはその可能性はかなり高くなってくるのではないでしょうか?


英国でもFRBに追随する形で利下げを実施する可能性があるようで、BOEキング総裁は明日20日に議会証言を行うらしいですが、英国もまた同じようなものでしょう。英国は米国以上にインフレが起きやすい経済構造で、仮に利下げを行うことになっても、それはあくまでも一時的な対処に過ぎないと思います。
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2007年09月18日

やはり気になるFOMC

今晩というか明日の早朝にFOMCでの政策金利発表があります。

利下げはほとんど織り込み済みで、焦点はその下げ幅。

0.25%の下げにとどまれば、下げ幅が小さいとの失望からドルが売られやすくなることが予想されます。対して一気に0.5%の下げとなれば、十分な対処との評価から、材料出尽くしで逆にドルが買われやすくなるのではないかと予想されます。

ただこれは発表直後の短時間での自分なりの予想であって、それが1日単位での動きとなるとどうなるかなんて皆目見当がつきません。リスク許容度がだいぶ落ちている状況を鑑みれば、やはり軟調な動きが続くことにはなるんでしょう。

むしろ気になるのは、この利下げが連続的なものになるのかならないのか、です。

連続利下げはつまり景気減速への対処となりますから、ドル安円高がそのまま継続していくことになります。

はたして米国の実体経済がそこまで弱含んでいるのか?

確かに今月の雇用統計はマイナス数値というスーパーサプライズが起きましたが、悪い結果になるであろうことは住宅ローン関係企業の人員整理が行われたことである程度予測されていたことです。

実際、過去の好景気時にも一時的に雇用統計がマイナスに落ち込んだ例もあったようですし、今回のマイナス雇用統計イコール景気減速と解釈するのは早計のような気もします。


そして何よりも、米国はインフレ懸念も最大の関心事であることは確かです。今回の利下げを基点に、そのまま連続利下げ・景気減速とはなかなかなりにくいのが現在の米国経済だと考えています。

ただこれはあくまでも推測なので、それを確かめるには少なくとも来月の雇用統計までは様子を見る必要がありそうです。
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2007年09月17日

ノーザンロックでポンド軟調

先週末は英住宅金融ノーザンロックがBOEに緊急支援を要請との報道が流れました。

いままで欧州の住宅金融関連不安はドイツIKB銀行を皮切りにフランスのBNPパリバと逐次明らかになってきましたが、それが今度は欧州最大の金融センター・シティーを抱える英国にも波及してきたようです。

その流れを受け、本日はポンド/ドルで1.99台、ポンド/スイスフランで2.37台、ポンド/円で229円台前半とポンド全面安の展開となっています。


このように欧州の住宅金融関連不安の事実がひとつひとつ明らかになってくる状況を見ると、いつものうがった見方をする癖が出てしまいます。つまり間断的に不安心理を途切れさせないようにした、意図的に仕組まれた演出じゃあないか、って見方です。

まあこれはかなり、うがち過ぎな見方だとも思うのであまり気にされなくて結構かと思いますが・・・。


本日は東京市場が休場で参加者が少ないことから、値動きが乏しくなると思いますが、英国ではノーザンロックの取り付け騒ぎがまだ続いており、今後の動向に注意が必要です。

ましてや、今週は日銀の政策金利発表とFOMCという大イベントが控えているだけに、あまり積極的な動きは取りたくはないですね。少なくとも今月中はこの軟調な地合いを引き継いでいきそうなので、資金によほど余裕のある方以外は様子見に徹しておくことをおすすめしておきます。
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2007年09月14日

マエストロの意味深発言

マエストロ(巨匠)の愛称で知られるグリーンスパン前FRB議長がCBSテレビインタビューで、自身の在任中にはサブプライム問題の重大さに気付いていなかったと、事態を放置してきた責任を認める発言をされたそうです。

グリーンスパン氏在任中の2001〜03年に行われた金融緩和が安易なサブプライム融資を横行させたとの批判もある中で行われたインタビューだったらしいですが、自らの責任は認めながらも金融緩和そのものは適切な処置だったとして正当性を主張されたようです。


マエストロと言えども、全てを見通すことは出来なかった訳で、別に彼を非難しようとかいうつもりは全くありません。

今日の表題の意味深発言とは、マエストロがバーナンキ現FRB議長に対して評価した発言の中身の方です。

・潤沢な資金供給と公定歩合の引き下げで対応するなど、素晴らしい仕事をしている
・インフレ懸念が相当強い現在では、仮に自分が現議長だとしても、2001年当時のような大胆な利下げは出来ないかもしれない


前者は偽らざる評価だとは思いますが、気になるのは後者の方です。

マエストロの発言の影響力は現在でも十分に強く、市場関係者は彼の発言を無視することが出来ません。

雇用統計の悪化を受けて次回FOMCでの利下げをほぼ100%織り込んでいた市場関係者にとって、グリーンスパン氏の発言は新たな混乱要因となるのかもしれません。


でも、この発言で一番得をするのはバーナンキ現議長でしょうね。恐らく彼の本音ではインフレ懸念が最重要事項であって、出来ることならFF金利引下げには動きたくはないと考えているはずです。

思わぬ助け舟を得たところで、さてどう動いてきますか。でもやはりFF金利引下げには動かざるを得ないん公算が高いでしょうね。

昨日のスイス利上げに見られるように利上げが必要な欧州圏と、利下げの必要性とリセッションが囁かれる米国、相当難しい局面にあることは間違いないようです。
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2007年09月13日

OPEC増産でもWTI80ドル台乗せの怪

昨日は安倍首相退陣ニュースに揉み消されてしまっていましたが、相場では歴史的な動きが起きていました。


ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物相場で、国際的な指標であるWTI(West Texas Intermidiate テキサス産軽質油)の10月渡し価格が一時、1バレル80.18ドルまで上昇し、これまでの最高値を更新したのです。

WTI価格が80ドル台に乗せたのは初めてのことで、終値も79.91ドルとなり、2日連続で最高値を更新しました。

米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計で、米国の原油在庫が減ったことがわかり、需給の逼迫(ひっぱく)感が強まったとか、サブプライムローン問題による金融市場の混乱で、資金が株式市場などから原油先物に流れているとか、色々言われてるようですが、ただ単に投機筋が跋扈しているだけだと思いますね。


そもそも原油先物では二大指標として上述のWTIと北海ブレントがあります。読んで字の如く、英領北海油田で採取される原油の指標です。いわば二つともローカルな原油市場での値付けであって、全世界規模での原油の需給状態を表しているわけではありません。

これに呼応しているのかしていないのかは定かではありませんし、確かめる術もありませんが、数日前にOPECは石油増産を決定しています。

一部地区の先物指標の上昇によって、産油国が潤い、そのオイルマネーが英国のシティーやドイツのフランクフルトや、米国ニューヨークにも流れ込む・・・。


単なる投機筋の跋扈というよりも、もっと深い政治的な意図のようなものが見え隠れしていると思ってしまうのは、陰謀論的過ぎますか?
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2007年09月11日

思ったほど崩れていないクロス円相場

先週末の雇用統計がマイナスになった(なぜか相場が荒れる時に限って外出してるんですよね)のは周知のとおりですが、ドル円でいえば昨日は112円台までは押したものの、そこで下げ止まって本日は113円台を回復しています。

ただ他の通貨との組み合わせでは、例えばユーロ/ドルでは久方ぶりの1.38台、ドル/カナダドルで1.04台、ドル/スイスフランで1.18台とドル全面安の展開となっています。


確かに全通貨に対し米ドルは弱くはなっているのですが、こと円に対しては他通貨ほど弱くなっているようには思えません。

2月末に起きたチャイナショック後も、全く同じような状況だったように思えます。つまり

円以外の全通貨に対してドル安 → ドル安によって海外で得られた収益を以って、米国企業は好業績をおさめ、株価も上昇 → そしてドルは買い戻され → 過熱感を警戒して当局はサブプライムローン問題を喧伝 → 市場暴落(振り出しに戻る)

というような無限ループの繰り返しです。


ここで注意したいのが、円の弱さが全ての出発点であるということです。弱い円によって調達された資金が、その後グルグルと回って最終的には米国に還流してゆくという構図。世界経済の成長は、日本の弱い円がサポートしているということです。もし円が全面的に強くなるようなことがあれば、それこそ世界経済の成長が終焉してしまいます。

米国は自国のみの経済成長には見切りをつけ、世界経済の成長によって潤いを得ようという戦略にすでに転換していますので、円キャリートレードの終焉を認めるはずがないと私は考えています。


弱い米国の経済指標を受けても、それでも円だけは急激な軟化をし続けていないことがその表れだと思っています。
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2007年09月05日

為替はやはり難しい

昨日は8月米ISM製造業景況指数が発表されました。

市場予想の53.8を下回る52.9でこりゃまた軟化か、と思ったのも何のその、ドル円で言えば116円台に上昇し、結局引けは116.36円となっています。

後付の理由としては、景況感の分岐点となる50を上回っていた云々と言うことができるのでしょうが、正直なんとも複雑な心境です。


総ベア(弱気)の環境であれば、重箱の隅をつつくように今回のISMのような、予想より弱い数値に過敏に反応していたことでしょう。それが今回なかったということは、BNPパリバショック後の混乱からはもう完全におさらばできているということなのでしょうか?


こんな感想というか愚痴というか、いまに始まったことではありませんが、やはり為替というものは難しい。

下手に相場観やファンダメンタルの知識なんか持たずに、リスク管理(資金管理)とテクニカルのみで相場に臨むほうが生き残れるのではないだろうか、などとも考えてしまいます。

いやいや、相場分析手法に優劣なんかやはりない、リスク管理(資金管理)を第一に、ファンダメンタルとテクニカルは車の両輪だ、と思い直し・・・たい。


と、グダグダ考えつつ、それでも市場は動きます。

本日はベージュブック、明日はECB政策金利とトリシェ総裁会見、明後日は雇用統計・・・。

凹んでいる場合ではないですね。
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2007年08月30日

FF金利引下げで円高が継続するか

昨日の記事では、次回9月19日のFOMCでの政策金利引き下げ可能性はほぼ半々だが、若干据え置きの可能性が高いのではないかという私見を述べさせてもらいました。

ですが依然チョッピー(市場の値動きが不規則な状態)な動きが続く相場を見る限り、どちらに転んでもおかしくない状況ですし、むしろFF金利引下げとなる事態を想定しておくことのほうが賢明と言えるでしょう。

市場関係者は期待を込めて利下げを主張してますが、中立な立場であるエコノミスト諸氏もFF金利引下げを支持するようになってきました。

0.25%の引き下げと言われる方、0.5%の引き下げと言われる方、2度に渡って0.25+0.5=0.75%の引き下げと言われる方様々です。


問題なのは、FF金利引下げによって円キャリー取引が終焉を迎え、永続的な円高トレンドに入っていくかということですが・・・。

それはおそらくないのではと思います。

以前は金利差のみが為替取引の材料となっていた時期もありましたが、これからは世界経済の成長ということが主材料になっていくのではないかと感じています。

FF金利引下げによって一時的な円高にはなるかもしれませんが、金利引下げは株価にとっては好材料ですし、株価上昇によって米国経済が活気付けば結局はドルが買われるという事態になるように思えます。

と、何の根拠もなく意見を述べてしまいましたが、FRBにとってみれば十分に地ならしをした上で、市場も利下げを望む状態でそれに踏み切れば、かえって景気は長続きするという思惑があるのではないでしょうか。
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2007年08月20日

先週末がセリングクライマックス?

週明けの東京市場は株式為替とも反転しました。

FRBが緊急決定した公定歩合の下げが功を奏したのでしょう。ひとまずの安心感を市場は得たようです。

本日だけ見ると先週末がセリングクライマックス(ポジション解消の売りのピーク)だったかに見えますが、はたしてこのまま一本調子で上がっていくのでしょうか?

経験上、このような大調整時には第二波や第三波が忘れた頃にやってくるということが多かったと記憶してますので、安心しきって一挙にポジションをドカンと仕込むようなマネは控えておいた方が良いと思います。

今週は日銀の政策決定会合や、来月にはFOMCなどもあることですし。いつどこでまた波乱があるとも限りません。

あくまでも打診で少しづつポジションを取るようにして下さい。


と、今回の暴落で自らも多少火傷を負った、敗軍の将の言葉には聞く耳持たないかもしれませんね。

現在、以前の記事で書いた自らのトレードスタイルの見直しに入ったばかりです。今度はPDFの無料小冊子という形でまとめようかと思っていますので、完成したら再度お知らせ致します。
posted by FXFP at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 相場雑記帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする