前回の記事はカラダスキャンで測る体脂肪のように、金融リテラシーを簡単に計測する機械がない以上、FPたる私たちがその分汗をかいて個々人の金融リテラシーを見極め、そのレベル向上に取り組まなければならない、という論旨でした。
ただ、その取り組み方が問題でして、こちらにも生活がある以上ビジネススキームを無視した採算の合わない活動は自らの首を絞めかねない結果となります。もちろんお客さんにとって価値があるサービスを提供できて、なおかつこちらにも利益があり、リーズナブルな価格設定でたくさんのお客さんに利用してもらえることが理想です。
と、口で言うのはたやすいのですが、この諸条件を満たすビジネスモデルを考えるのは結構というかかなりしんどいです。いやしんどいというよりむしろ無理と言う方が正しいでしょう。
すべての人間に性善説が適用できるのであれば、この理想も実現する可能性があるのかもしれません。みな人生にしっかりとした目標を持ち、真面目で向上心があり、よく勉強し・・・などという人が多ければさほどハードルも高くはならないんでしょうが、そんな人達ばかりの世界は、永遠にやってくることはないでしょう。
実際投資の世界ではむしろ、性悪説を取りたくなるような環境ばかりです。騙し、罵り、驕り、依存・・・ネガティブイメージの言葉ばかりですがその方がぴったりなんです。具体的な事例はあげませんが、FPになってそれなりに見聞きしてきた世界ではやはり性悪説を取らざるを得ないくらい、そこに関わる人々のレベルというものは決して高いものではありませんでした。
当初FPになった際には、むしろその様な意識の低い方々に対して経済や金融の啓蒙をし、日本人の金融リテラシー向上の役に立ちたいと思っていたのですが、この2年ほどの活動でやはりそれには無理があると感じはじめているところです。いくらこちらが真摯に向き合おうとしても、それを受け取る能力がない方々を相手とするほど、こちらの余裕があるわけでもありませんし。
やはり、情報の価値は受け手で決まるのですね。ここのところやっと、理想ではなく現実を受け入れなければビジネスにはなり得ないと実感できるようになってきました。それでもまだ模索の途中ではありますが、早く何とか納得のいく活動をしたいですね。
2008年04月03日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/91895934
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/91895934
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック

